2013年12月9日月曜日

ポルトガル語試験(CAPLE)について

【テスト概要】
ポルトガルが行っているポルトガル語検定試験としてCAPLEがあります。
http://ww3.fl.ul.pt/caple/default.aspx

世界各地で実施されており、5月と11月の2回行われている模様。
日本では京都外国語大学、大阪大学、東京のカモンイス学院(ポルトガル大使館)が会場とされていますが、2013年は京都外国語大学のみでの実施でした。
(ホテルは四条大宮(アークホテルや東横イン)あたりが、会場まで徒歩で行けてよい。)
http://cppq.org/CPPQ_INIT/CEPROPORQ.html

全世界の受験者における合格率はそこまで低いものではないようです。
2011年3月のDIPLE受験者数130名・合格者109名(Muito Bom 2名、Bom 60名、Suficiente 47名)。CIPLE、DEPLE、DAPLE、DUPLEの合格率も載っています。
http://www.tufs.ac.jp/common/fs/ilr/EU_kaken/_userdata//kurosawa.pdf

しかしながら過去の京都大学が発表している合格率を見ると、日本では25%以下くらいだと思います。日本人には難しい試験なのかもしれません。
http://archive.is/xcmGE


【準備・問題集】
過去問題は公式サイトから参照できなくなっています(どこかに落ちていたとは思いますが。)
対策問題集は日本には売っていないようで、私はポルトガルからオンラインで購入し、送付してもらいました。
ポルトガルから日本への送料は約21ユーロ。高い。
DEPLEの問題は独特な形式で出されていますで、間違いなく購入した方がよいです。

https://www.fca.pt/cgi-bin/lidel_main.cgi/?op=3&mnu=10&edicao=1&isbn=978-972-757-940-2
http://www.fca.pt/cgi-bin/lidel_main.cgi/?op=3&mnu=10&edicao=1&isbn=978-972-757-614-2
http://www.fca.pt/cgi-bin/lidel_main.cgi/?op=3&mnu=10&edicao=1&isbn=978-972-757-703-3

ポルトガルのオンライン本屋
http://www.almedina.net/catalog/index.php
http://www.wook.pt/
http://www.livrarialeitura.pt/


【テスト後の所感】
・会場の雰囲気
広い会場に10名程。11月でしたが、特に寒すぎずも暑すぎずもせず、問題なしです。
講師も日本語で話してくれ、でっかい時計も設置。思った以上にしっかり運営されている試験という印象でした。

・読解
予想していたレベルと同等で、問題集で出された通りの形式。
内容もあまりに難しいものはなし。
しかしながら時間が足りず、4つに分かれたパートの内、1つはあまり回答できませんでした。

・作文
75分で2題。1題は苦情の手紙、1題は社会問題的なもの。
手紙の作文は頻出ですので、十分に対策して書けるように練習しておくとよいです。
こちらも時間が短く感じますので、ゆとりをもって・・・。

・文法
以下の3題出ました。
 (1)穴埋め20題(語彙を問うもの等、3択。)
 (2)穴埋め20題(文法や前置詞を問うもの、選択なし)
 (3)書き換え10題(接続法、話法を中心に)
ポルトガルから取り寄せた問題集でわりとカバーできました。

・リスニング
2回読み上げ、各問の前に1分間選択肢を読む時間があります。
…が、選択肢は意味がよくつかめず、またリスニングもほとんど聞き取れず、惨敗でした。
唯一の救いは、すべて3択だったということです。運の勝負…!

・スピーキング
他の受験生1名と一緒に、面接官2名と会話をします。合計4名。
軽い自己紹介や世間話を面接官と行った後、面接官から日常的な課題が1題だされ、
二人で討論しながら結論を出すというものでした。20分。
社会問題といった難しい内容は出てこなかったと思います。

・総論
個人的な感触として、作文・文法・スピーキングは想定していたより良くできましたが、
読解でちょいコケ、リスニングで大コケしてしまいました。

11月27日に試験実施しましたが、結果は2月7日にオンライン発表だそうです。
さらに証明書が届くのに1カ月ほどかかるそうですが、まあ面接も作文もリスボンでやるみたいなので、しょうがないのかもしれません。

CAPLEの問題形式は独特なものが多いので、十分に練習しておくことが重要です。
そういう点でもポルトガルで売っている参考書は、取り寄せてでも買うだけの価値はあると思います。

落ちてたら次はCELPE-BRASにしよう…。
http://casa14.pokebras.jp/e230142.html

【参考】
他の人の受験記
http://masomi79.blog123.fc2.com/blog-entry-4.html

電子辞書もあるといいよ


2013年9月16日月曜日

腸と食物繊維と善玉菌と集中力

最近、腸内整備に関する書籍をよく目にする。

本屋でパラパラとめくってみると、腸内を綺麗にし、善玉菌を増やすような食生活をすると、うつ病も治り、集中力も増すという。こういう健康法の本は嫌いではないのだが、うさんくさいものも多い。どうしても話半分という姿勢でしか読むことができない。

しかしながら、「セロトニンの95%は腸にて作られる」という文章は頭に残ってしまった。

昔、集中力を高め、日常において平常心を高めるべく、心のコントロールの仕方について勉強したことがあるが、その時にセロトニンというものが重要ということはよく書かれていた。それが腸で生成されるものであったとは…。

となると、相変わらず話半分ではあるが、腸内整備を今後の日課としていきたいと思う。

特に、発酵食品(納豆、キムチ、チーズ、ヨーグルト等)と食物繊維の多い食品(オールブラン、ひよこ豆やココア)を増やし、肉食を抑えようと思う。これにより、自分の集中力や感情・意識にどのような変化が出るか、自己分析していきたい。

ちなみにオールブラン40gで一日に必要な20gのうち70%が取れるのな。どこまで効果があるかわからないが、ためしてみたいと思います。




2013年9月10日火曜日

Kindleで学ぶCPA

私がCPAの勉強をする際に、KindleでWileyの問題集を使っています。

言うまでもなくメリットは、重い本を持ち運びしなくてよいということ。
特にカフェや外で勉強される方にはおすすめな方法です。wifi環境下なら即座に手に入りますし。

また値段も通常価格が65ドルのものが、37ドルまで下がります。
4冊もそろえるとなると、なかなか高いですからねえ・・・。

他方、デメリットとしては、やはり書き込みがしにくいということと、
やや答え合わせなどがしにくいということでしょうか。

これらデメリットを覚悟の上であれば、Kindleで問題集購入、なかなかお勧めです。
ただし今のところ、KindleはWileyのものしか出ていないようです・・・。




Kindleは日本のAmazon.co.jpでも購入可能です。



2013年9月7日土曜日

フランス語テストTCF(準備編)

フランス語テストTCF(Test de connaissanace du francais)を近々受ける予定です。
最近軽く調べたことを、以下備忘録として記載。
ちなみに私の戦略は、読解と文法でB2くらい、ヒアリングでA1、合計B1くらいを目指したい。

■基礎事項
レベル1 : 100-199  DELF A1 基礎レベル
レベル2 : 200-299  DELF A2 基礎レベル
レベル3 : 300-399  DELF B1 自主的に運用出来る
レベル4 : 400-499  DELF B2 自主的に運用出来る
レベル5 : 500-599  DALF C1 優れた運用能力
レベル6 : 600-699  DALF C2 非常に優れた運用能力

Compréhension oral(聴解テスト):30問/25分 
Structures de la langue(文法テスト):20問/20分
Compréhension écrite30問/45分

■勉強サイト
RFI
http://www.rfi.fr/lffr/questionnaires/163/questionnaire_1362.asp
ヒアリングのみ。
レベル4~6なので難しい…。しかしダイアログまで見れるのはありがたい。

TCF公式サイト
http://tcf.didierfle.com/index.html
レベルA1~C2までわけて、文法、読解、ヒアリングとそれぞれできるので便利です。
ただ、誤字が多いような気がする…。

TV5
http://www.tv5.org/cms/chaine-francophone/enseigner-apprendre-francais/TCF-FLE/p-6817-Accueil-TCF.htm
実際のテスト形式(問題量は半分)で、8題試せます。
半分でも通してやると意外に疲れます。

FrenchFaster
http://frenchfaster.jp/delfdalf-tcf-tef/tcf.html
文法・語彙問題が60問と、口述、筆記のサンプルがあります。

■問題集
Connaissance Francais
A1~C2まで問題をわけて、文法、読解、ヒアリング、さらには筆記試験の問題もついています。
ただし、薄くてちょっと問題が少ないかなという印象です。
ヒアリングはCDも付属し、ダイアログもついているので傾向を抑えるにはよいです。

Test de Connaissance du Francais : 250 activites (Entrainez-vous)
CDは別売りです。
前述の本の方がCDも付属していて良いですが、多量の問題をこなすにはよいです。

■その他
80問で4択。TOEICに似ている。
試験管はフランス人。日本語で質問してもフランス語で返される。問題への書き込みは不可。
筆記試験はボールペンのみで、修正が困難。
ヒアリングのペースは早い。もちろん読み上げは一回のみで。サクサクこなすことが重要。
文法問題は、文法と語彙の二分野あり。
オフィシャルガイドに記載されている文法問題の慣用句はあまり出題されない模様。

・habite au Canada
・atterrir 着陸する
・un carnet de timbres 切手シート
・A midi pile 正午ぴったりに
・emprunter 借りる
・retirer 取り出す
Tant pis 仕方がない。
angoisser ひどく不安にさせる。

2013年1月12日土曜日

書評:アフリカ世界を読む

 読む人,そして読むタイミングを選ぶ本。

 「アフリカ世界を読む」というタイトルであるが,その実はアフリカにおける資源,そしてそれを巡る世界の資源競争がメインの内容であった。とは言え,アフリカにおける日本の政府の訪問先や,アメリカ外交の背景を考える上で,資源というのは重要な素材であり,必ずしもタイトルと内容がかけ離れているわけではない。

 本書を読んだ印象としては,中学校の社会の授業などで使った資料集のイメージであった。実際,石油,LNG(液化天然ガス),ダイヤモンド等の説明する章は,日経新聞・エコノミスト・フィナンシャルタイムズといった新聞記事の寄せ集めという印象がぬぐえない。そういう点では読み物としておもしろみに欠ける点はある。しかしながら,現在,そしてこれからアフリカ大陸で起こる国際政治的事象の背景を考える上で,「なぜ政府はこういう行動をとったのだろう」と考える際に読むと,ヒントを与えてくれるのではないだろうか。

 またアフリカ資源に関する記事や事例を関連づけてまとめてくれているため,実際にアフリカで資源セクターに関わる人にとっては,頭を整理するのにもよいと思う。

 上記のような参考資料の役割を持つとともに,本書の意義は,日本にとってアフリカとは,貧しく支援すべき地域という評価だけでなく,ビジネスなり資源獲得地とみなすべきと間接的に示したことにあるとも考える。